アルトコイン市場は現在、2017年の強気相場以来となる大規模ラリーの初動にある可能性が高いと、複数の仮想通貨アナリストが分析している。ETHを除くアルトコインの時価総額は2025年第2四半期において1,260億ドル増加しており、市場では「アルトシーズン(altseason)」への期待が高まりつつある。

アナリストのジャボン・マークス氏は、アルトコイン全体の時価総額(TOTAL3インデックス)が米国のマネーサプライと比較して重要なブレイクアウトリテストを終えたと指摘。今後、大規模な価格上昇が訪れる可能性があると見解を示した。同様に匿名トレーダーのMoustache氏も、2021年のアルトシーズンを再現するかのような週足チャートの「逆三尊パターン」に注目し、さらなる上昇の可能性を示唆している。

一方で、慎重な見方もある。Crypto Scient氏は「TOTAL2」が依然として弱気のトレンド内にあると指摘し、短期的な分配局面の可能性に言及。DonaXBT氏もビットコインのドミナンス(市場シェア)が60%を超えている現状では、アルトコインの本格的な上昇は難しいとの見方を示している。

現時点ではアルトコインのスポット取引量が1日あたり30〜50億ドルと低水準にあり、2024年末の80〜120億ドルと比較するとまだ本格的な資金流入は見られていない。それでも、Altcoin Season Index(現在24)は市場がビットコイン主導であることを示す一方、今後アルトへの資金回帰が起こる可能性を示唆している。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Altcoins are on the verge of ‘most powerful rally’ since 2017 — Analyst」

コメント

アルトコイン市場に久々の強気ムードが漂い始めています。時価総額の拡大やチャート上の重要なシグナルが重なり、2017年を彷彿とさせる「アルトシーズン」の到来を予測する声も聞かれます。ただし、一部アナリストは慎重な姿勢を保っており、ビットコインのドミナンスや取引量の動向にも注視が必要です。今はまさに”初動”とされるタイミング。今後の動き次第で大きな利益機会にもつながるため、注目しておきたい局面です。