暗号資産取引所BitMEXの元CEOであるアーサー・ヘイズ氏は、ビットコイン(BTC)の価格が今後3年以内、つまり2028年までに100万ドル(約1億5千万円)に到達すると大胆に予測している。
2024年5月15日に公開された自身のブログ記事にて、ヘイズ氏はこの強気予想の根拠として「米国債の価値低下」と「海外資本の本国回帰(リパトリエーション)」を挙げた。これらの世界的なマクロ経済要因が、ビットコインを新たな「安全資産」としての地位に押し上げると分析している。
特に欧州では、暗号資産に対する規制が強まる傾向があり、ヘイズ氏は「欧州中央銀行は中国よりも非効率な共産主義的政策を進めている」と批判。ビットコインの私的所有すら禁じない中国の例を引き合いに出し、欧州の個人に対して「今すぐ資産を移せ」と強く警告している。
2024年の米大統領選の結果次第では、金融政策が急激に変化する可能性もあるため、BTC価格の大幅な変動は十分起こり得るとの見方だ。ヘイズ氏の見解は、フィデリティやマイケル・セイラー氏のような機関投資家の長期的ビジョンとも一致しており、今後のビットコイン市場に大きな注目が集まることは確実である。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin to $1M by 2028 as Hayes tells Europe to ’get your money out’」
コメント
アーサー・ヘイズ氏による「2028年にBTCが100万ドルへ」という予測は非常に挑戦的ですが、米国債の下落や規制強化といった国際的な動きが仮想通貨の重要性を高めているのも事実です。欧州における規制強化の兆しは、資産の自由な保有を求める個人にとって警戒すべき要素です。もちろん価格の急騰は保証されませんが、こうした予測を通じて、今後の経済や政治の動きとビットコインの関係性を考える良いきっかけになりますね。