インドネシアのフィンテック企業DigiAsia(ナスダック上場)は、ビットコイン(BTC)購入を目的とした1億ドルの資金調達計画を発表し、同社株は一時91%の急騰を記録した。発表によれば、同社は純利益の最大50%をビットコイン取得に充て、トレジャリーリザーブとして保有する方針である。
この動きにより、DigiAsiaはBTCの貸出やステーキングによる利回り確保を目指すとし、規制されたパートナーとの協議も進行中である。また、転換社債や暗号資産関連の金融商品発行についても検討しているという。
5月19日の発表直後、DigiAsia株(ティッカー:FAAS)は36セントまで急騰したが、その後アフターマーケットで22%下落。年初来では依然として株価が約53%下落しているが、同社の2024年売上は1億100万ドルと前年比36%増を記録しており、2025年には1億2,500万ドルへの成長を見込んでいる。
現在、世界中で企業のビットコイン導入が加速しており、MicroStrategyなどの先行企業に続く動きとして注目されている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Indonesia’s DigiAsia shares pop 90% on plan to raise $100M to buy Bitcoin」
コメント
DigiAsiaのビットコイン導入計画は、企業の資産運用における仮想通貨活用の新たな波を象徴しています。MicroStrategyに続く形で、アジアの企業が大胆な戦略に出たことは、今後の市場動向に大きな影響を与える可能性があります。価格の変動リスクはあるものの、資産としてのBTCのポテンシャルに期待する企業が増えているのは確かです。投資家としてもこの流れを注視しておきたいところです。