イーサリアム(ETH)の価格が上昇基調を示しており、テクニカルチャート上では強気の「ブルフラッグ」パターンが確認されている。5月23日には、価格が直近安値の1,750ドルから2,734ドルへと約56%上昇しており、今後は4,000ドルを目指す可能性がある。
この上昇を裏付けるのがネットワーク活動の活発化である。直近30日でイーサリアムの1日当たり取引件数は37%増加し、トランザクション手数料も90日ぶりの高水準である0.0005ETH(約1.33ドル)に達した。これはDeFiやNFTなど分散型アプリケーション(DApps)の利用が活発化していることを示しており、価格上昇に追い風となっている。
加えて、スマートコントラクトにロックされた総資産(TVL)は4月22日の452億ドルから5月23日には653億ドルまで急増し、約44%の上昇を記録。特にPendle、Ether.fi、EigenLayerといった主要プロトコルで大きな資金流入が見られる。さらに、米国上場のイーサリアム現物ETFへの資金流入は1週間で2億4900万ドルに上り、需要面からもポジティブな兆候が見られる。
テクニカル的には、2,550ドルの上値ブレイクにより、4,000ドルへの上昇余地が示されており、2,400ドルのサポートが維持されれば、3,500~3,600ドルへの中期的上昇も視野に入る。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Ethereum price chart targets $4K as transaction fees hit 3-month high」
コメント
イーサリアムの価格が上昇トレンドを描いており、今後さらに高値を目指す可能性があります。特に取引件数や手数料、TVL(総ロック額)などの指標がそろって好調なことから、投資家心理も前向きになっています。ただし、仮想通貨市場は変動が大きいため、サポートラインの維持や取引量の動向を注視しながら、冷静に投資判断を下すことが大切です。今後の価格推移にも引き続き注目していきましょう。