2025年5月15日、イーサリアム(ETH)の価格が24時間で4%以上下落し、2,575ドル付近まで値を下げた。仮想通貨市場全体の時価総額も2.4%減の3.3兆ドルとなり、ETHの下落は市場全体の動きと連動している。

今回の価格下落の要因としては、まずオープン・インタレスト(OI)の4.5%減少(約315億ドル)と、それに伴うロングポジションの大量清算が挙げられる。CoinGlassによると、ETHでは6,460万ドル相当のロングポジションが強制決済され、市場の買い手が疲弊した状況にある。また、仮想通貨市場全体でも24時間で3.1億ドルを超える清算が発生し、市場のレバレッジ調整が進行中である。

さらに、相対力指数(RSI)が12時間・日足ともに70を超えるなど、買われすぎの兆候も顕著である。これにより、利益確定売りが加速し、上値抵抗線である2,600〜2,800ドルの突破が困難になっている。

著名アナリストのマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、今後のETH価格が2,100〜2,230ドルまで下落する可能性を示唆しつつ、同価格帯が新たなエントリーポイントになると指摘している。なお、イーサリアムの市場支配率は2021年以来の高水準に達しており、過去のパターンから見ても一時的な調整局面入りの兆しが強まっている。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Why is Ethereum (ETH) price down today?」

コメント

仮想通貨市場のボラティリティは高く、特にイーサリアムのような主要銘柄でも急激な価格変動が発生します。今回の下落は一時的な過熱感の調整であり、中長期的な視点ではむしろ健全な動きとも言えるでしょう。特に、2,100ドル付近が次なるサポートラインとされており、慎重に見極めながらのエントリーが求められます。投資判断においては、テクニカル指標や市場全体の動向を冷静に分析する姿勢が重要です。