グアテマラ最大の銀行であるバンコ・インダストリアル(Banco Industrial)は、暗号資産インフラプロバイダーSukuPayをモバイルバンキングアプリ「Zigi」に統合した。これにより、米国からグアテマラへの送金がブロックチェーン技術を介して即時かつ低コストで行えるようになった。
SukuPayは、ユーザーが暗号ウォレットや国際口座番号(IBAN)を持たなくても送金を受け取れる設計を採用しており、送金手数料は一律0.99ドルである。CEOのヨナタン・ラプチク氏は「ブロックチェーン普及の鍵は、その存在をユーザーに意識させないこと」と語っている。
1968年に設立されたバンコ・インダストリアルは、国内に1,600以上の拠点を有し、ホンジュラスやパナマ、エルサルバドルにも展開する中米屈指の銀行である。今回の統合は、ラテンアメリカにおける主要リテール銀行での初めての暗号ネイティブプロトコル導入事例の一つである。
同地域では、移民による送金(リミッタンス)が重要な収入源であり、グアテマラだけでも年間210億ドルが送金されている。従来の銀行送金では手数料が6~10%に及び、数日間の遅延が発生していたが、ブロックチェーンの導入により、迅速かつ安価な送金が実現されている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Guatemala’s largest bank integrates blockchain for cross-border payments」
コメント
ブロックチェーン技術が実生活の中で本格的に活用され始めています。今回のグアテマラの事例では、銀行アプリに組み込まれた暗号資産インフラにより、海外からの送金が簡単・即時・低コストで可能になりました。特に、生活費として毎月送金を受け取る人々にとって、大きな助けになるはずです。日本でも今後、こうした動きが加速するかもしれません。日々のニュースを通じて、世界の金融イノベーションに注目しておきましょう。