米仮想通貨取引所コインベースは、2025年第1四半期において売上高20億ドル(前期比10%減)を計上し、市場予想を下回る結果となった。純利益は、保有資産に関する評価損5億9600万ドルの影響を受け、6600万ドルに大幅減少。取引収益および取引高も低下したが、ステーブルコイン関連のサービス収益は堅調に推移した。
同社にとって最も注目された動きは、5月8日に発表された仮想通貨デリバティブ取引所デリビットの買収である。買収額は29億ドルにのぼり、仮想通貨業界における最大級のM&Aの一つとして位置づけられる。この買収により、コインベースはグローバルなデリバティブ市場におけるリーダーを目指し、市場シェアのさらなる拡大を図る方針である。
さらに、米証券取引委員会(SEC)との訴訟が却下されたことも、事業運営における不確実性の解消材料となっており、同社の中長期的な戦略に対する期待が市場で高まっている。
※本記事は、以下の記事をもとに要約・再構成しています。
出典:コインテレグラフ ジャパン「コインベース、25年第1四半期の売上高が10%減の20億ドルに 市場予想を下回る」
コメント
コインベースの決算は厳しい内容でしたが、デリビット買収により長期的な成長戦略を明確に打ち出しました。仮想通貨デリバティブ市場でのプレゼンス強化は、今後の収益構造にも大きな影響を与える可能性があります。規制面でも好材料が出ており、動向に注目です。