スイスを拠点とするWeb3ウォレット「THORWallet」は、利用者の活動量と忠誠度に応じてUSDCキャッシュバックや手数料の優遇を受けられる新トークン「TITN」の導入を発表した。TITNは、従来の投機的トークンとは異なり、実用性を重視した設計であり、分散型金融(DeFi)におけるユーザー体験の向上を目的としている。

このTITNを保有することで、THORWallet上でのスワップや決済時にUSDCでの還元が受けられ、加えて各種手数料の割引も適用される。さらに、70カ国以上で利用可能なMastercardデビットカードとの連携により、仮想通貨を法定通貨へ即時変換し、日常の支払いにも使用可能となる。

また、THORWalletはマルチシグ対応をはじめ、機関やDAO向けの資産管理機能を搭載し、高額取引ユーザーやチーム利用にも適している。2025年には、累計取引高が11億ドルを突破し、1000万円超の大口取引も1,350件以上記録されるなど、高機能かつ高信頼のウォレットとして存在感を増している。

TITNは単なる資産ではなく、自己管理型金融レイヤーを支える「運用機構」としての役割を果たすことを目指している。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Switzerland-based Web3 wallet introduces USDC cashback for DeFi swaps amid accelerated growth」

コメント

THORWalletのTITNは、日常的なDeFiの利用に還元や手数料優遇といった具体的なメリットをもたらす、新しい形のトークンです。Web3の世界がより「実用的」かつ「現実経済に接続された」方向へ進化する中で、このような設計思想のトークンが主流になる可能性もあります。仮想通貨を投機だけでなく、実際の生活に活用したい方には注目のプロジェクトと言えるでしょう。