2024年5月、米国元大統領ドナルド・トランプ氏主催による「TRUMP」ミームコイン保有者向け晩餐会がバージニア州のゴルフ場にて開催された。参加者は、総額1億4800万ドル相当のトークンを保持していた上位220名であり、イベントは「超VIPレセプション」と銘打たれた。だが、ホワイトハウス報道官が出席者名簿の公開を拒否したことで、透明性や外国勢力の影響に対する懸念が浮上している。
イベントには、Tron創設者ジャスティン・サン氏やiFinex創業者ケイン・ワーウィック氏、Kronos Researchのヴィンセント・リウ氏など、多くの仮想通貨関係者が出席した。ジャスティン・サン氏はSECから提訴されている最中の出席であり、特別なセレモニーで時計が贈られたという。NBA元選手ラマー・オドム氏も出席し、自身のミームコイン「ODOM」を宣伝する場とした。
また、韓国および日本を拠点とするHyperithmのCEO、オ・サンロク氏も参加し、3百万ドル超のTRUMPトークンを保有していると報じられている。イベントには、匿名のトレーダーやインフルエンサーも参加し、政治的立場を表明せず好奇心や文化的意義を理由に参加していた。
一方、会場外では抗議デモも発生し、「腐敗の象徴」として批判を浴びた。上院民主党はトランプ氏の仮想通貨関連事業に焦点を当てた修正案を提起し、政治と仮想通貨の結びつきに対する監視強化が進みつつある。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Who attended Trump’s controversial memecoin dinner?」
コメント
トランプ氏のミームコイン晩餐会は、仮想通貨と政治の関係がますます複雑化している現状を象徴しています。著名人の参加や政治的影響力が注目される中で、透明性の欠如や規制の緩さに対する不安も高まっています。今後は、個人投資家にとっても「誰が」「どのように」プロジェクトに関わっているのかを冷静に見極める力が必要です。健全な市場形成のためにも、投資先の選別は慎重に行いたいところです。