ビットコイン(BTC)は、2025年5月11日時点で約105,000ドルに達し、数カ月ぶりの高値を記録した。米中貿易協議に関する前向きな噂が後押しとなり、取引の薄い週末時間帯に急騰した形だ。

注目されるのは、週足終値が104,500ドルを上回るかどうかである。人気アナリストRekt Capital氏は「この水準をサポートとして確定できれば、価格発見(プライス・ディスカバリー)の第2フェーズが始まる」と分析している。

一方、市場参加者の間では慎重な見方も根強い。トレーダーHTL-NL氏は「現在の上昇はフェイクアウト(ダマシ上げ)であり、再びレンジ内に戻る可能性もある」と指摘。著名アナリストIl Capo of Crypto氏も「ここは買い増しのタイミングではなく、むしろポジションを減らすべき」と警鐘を鳴らしている。

取引所のオーダーブックには106,000ドル手前に大量の売り注文が集まっており、次なる戦場となる可能性が高い。一方、102,000ドル付近までは買い注文が階段状に並び、流動性は拮抗している状況だ。

市場がこのまま強気継続となるか、あるいは一時的な調整に入るか、週足終値がその分水嶺となるだろう。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin must close the week above this level to start ‘price discovery 2’」

コメント

ビットコインは現在、過去最高値に迫る勢いを見せており、注目の局面を迎えています。ただし、急騰後の調整リスクもあり、週足終値の動きが中期的な方向性を左右する重要な要素です。安易に飛び乗るのではなく、冷静に市場の動向を観察し、しっかりとしたサポート形成やボリュームの伴ったブレイクアウトを確認してから判断することをおすすめします。強気相場でも「急がば回れ」の姿勢が肝要です。