ビットコイン(BTC)の価格が再び10万5,000ドルを突破し、今週中に過去最高値を更新する可能性が高まっている。オンチェーンデータとチャート分析の両面から、強気の兆候が明確に現れている。
オンチェーン分析企業Glassnodeのデータによれば、現在ほとんどのウォレット層がBTCを積極的に買い増しており、1〜10BTC保有層を除いて全体的に「蓄積傾向」が見られる。特に100〜1,000BTC、1,000〜10,000BTC保有層のスコアはそれぞれ0.9と0.85と非常に高く、市場の信頼感の高まりがうかがえる。
一方、テクニカル的には、ビットコインは1時間足でダブルボトムを形成し、10万2,500ドルの流動性ゾーンを吸収して上昇に転じた。現在の価格帯(10万600〜10万6,300ドル)は、過去に反発した価格帯と似ており、10万7,000ドルを超えると11万ドル以上への到達も視野に入る。
しかし、RSI(相対力指数)では日足で弱気のダイバージェンスも確認されており、上昇圧力の弱まりを示している。この兆候が続けば、10万2,000ドルを下回る展開も否定できない。アナリストのBluntz氏やMatthew Hyland氏は、今後2〜3週間以内にBTC価格が12万〜13万ドルへと上昇しなければ、週足レベルでの弱気転換が確定する恐れがあると指摘している。
今後24時間は10万3,500〜10万5,200ドルのレンジでの推移が予想されるが、これを上方ブレイクすれば、さらなる最高値更新の可能性が一気に高まると見られる。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin fractal analysis forecasts new all-time highs above $110K by end of week」
コメント
ビットコインはここにきて再び強気トレンドに乗りつつあります。オンチェーンデータによれば、特に大口投資家が積極的に買い増しており、市場全体の信頼感が回復傾向にあります。一方で、テクニカルにはRSIの弱気ダイバージェンスも見られ、慎重な判断も必要です。短期的な値動きだけでなく、今後数週間の動向がより重要となる局面に差し掛かっており、投資判断には引き続きチャートとデータの両面からの分析が欠かせません。