ビットコイン(BTC)は2024年5月21日、再び10万8,000ドル台の再突破を目指しており、市場では強気派と慎重派の攻防が激化している。一方で、日本の国債利回り上昇を背景に、金とビットコインが並行して上昇している点が注目されている。
日本の30年国債利回りが3%を突破し、債務問題が「沸点」に達しているとの見方が広がる中、安全資産としての仮想通貨と金に資金が流入している。BTCは前日の過去最高の日次終値に続き、再び史上最高値をうかがう展開となっている。
この上昇には企業による買いが寄与しており、特にStrategyやMetaplanetといった機関による積極的な購入が市場の支えとなっている。ただし、これらが最後の「限界的な買い手」ではないかという懸念も浮上しており、買いが減速した場合、利確売りによる反転リスクも指摘されている。
また、RSI(相対力指数)では日足チャートに3つのベアリッシュ・ダイバージェンスが現れており、一部トレーダーは短期的に10万1,000ドル付近の再テストを予想している。
長期的には11万6,000ドル、さらには13万7,000ドル、22万ドルという強気な価格予想も存在するが、今後の動きはFOMO(乗り遅れ不安)による個人投資家の参入と、米国経済の先行き次第で左右される可能性が高い。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin bulls grill sellers as Japan debt woes send gold past $3.3K」
コメント
ビットコインは再び高値更新を狙う展開が続いており、市場全体が注目する局面にあります。企業の買い支えが強気材料である一方、テクニカル指標では反転を示唆するシグナルも見られます。今後の値動きは、短期的な調整を経た上での再上昇か、あるいは利確による下落かが焦点となりそうです。投資されている方は、ポジションの見直しやリスク管理を意識しつつ、今後のチャートや経済情勢の変化を冷静に観察していくことが重要です。