ビットコイン(BTC)は2024年5月21日、バイナンス上で史上最高値となる109,458ドルを記録した。これにより、4月以降7週連続で週足が陽線となり、強力な上昇モメンタムが継続していることが確認された。もし5月25日までに106,500ドル以上で週足を終えれば、2023年10月以来最長の連続陽線記録となる。

Glassnodeのデータによれば、同時にビットコインの時価総額は2.17兆ドル、実現時価総額は9115億ドルと過去最高を更新している。アナリストの間では、2025年に向けてビットコインが13万5,000〜32万ドルの価格帯へ上昇するとの予測が出ている。

トレーダー「Titan of Crypto」は、フィボナッチ拡張ツールを用いて13万5,000〜14万ドルのターゲットを提示しており、過去2年の価格スイングに基づいている。一方、ベテランのピーター・ブラント氏は、強気相場では史上高値更新は珍しくないとしつつ、8月末までに12万5,000〜15万ドルの到達を予測している。

さらに、テクニカルアナリストのゲルト・ファン・ラーゲン氏は、4年間にわたる強気メガホンパターンの上限を突破したことを指摘。エリオット波動理論によれば、現在は上昇第5波の終盤にあるとして、170〜190%の上昇余地があると見ている。

ただし、警戒も必要である。AlphractalのCEOであるジョアン・ウェドソン氏は、ヒートマップに基づき、レバレッジが集中しているゾーンへの価格移動が確認されており、過剰な楽観に乗じた清算リスクがあると警鐘を鳴らす。「史上高値への執着は、投資家にとって罠になり得る」とし、リスク管理の重要性を強調している。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin price hit a new all-time high and data shows BTC bulls aren’t done yet」

コメント

ビットコインが史上最高値を更新し、13万〜32万ドルという強気な予測も現実味を帯びてきましたが、市場が過熱している今こそ、慎重な姿勢が求められます。高レバレッジゾーンでは清算が起きやすく、一瞬の油断が大きな損失につながる可能性もあります。価格の上昇に浮かれるのではなく、冷静にリスクを管理しながら、長期的な視点で投資判断を行っていくことが重要です。