ビットコイン(BTC)は、2021年に記録した過去最高値109,588ドルまであと5%に迫る上昇を見せており、トレーダーたちは今週中の最高値更新を期待している。特に心理的節目である10万ドルを明確に突破したことで、強気相場への転換が明確となっている。

さらに、BlackRockのスポット型ビットコインETF(IBIT)への資金流入が19日連続で続いており、直近の週には10億3000万ドルの流入を記録。これが今回の急騰の背景として大きく作用していると見られる。

この上昇はビットコインだけでなく、複数の主要アルトコイン(ETH、DOGE、PEPE、ATOM)にも波及しており、アナリストの間では「アルトシーズン(Altseason)」の幕開けとの声も上がっている。ただし、一部には「過去の最高値からの下落幅を考えるとまだ本格的な回復とはいえない」と慎重な見方もある。


各銘柄の短期予測

◆ ビットコイン(BTC)
現在の水準で強固に維持されれば、109,588ドルを突破し、130,000ドルまでの上昇余地があると見られている。ただし、RSIが買われすぎゾーンにあるため、短期的な調整横ばい推移も想定される。下支えは96,626ドル(20日EMA)で、ここを割り込むと88,962ドル(50日SMA)までの下落リスクも。

◆ イーサリアム(ETH)
ETHは5月8日の1,808ドルから2日間で2,600ドルまで急騰。今後の上昇目標は2,850ドル〜3,000ドル。ただし、RSIが過熱圏にあるため、2,320ドルや2,111ドルの水準での反発が重要。これを割り込むと1,754ドルまでのレンジ形成の可能性も。

◆ ドージコイン(DOGE)
短期トレンドが変化し、0.21ドルの上抜けに成功。現在は0.26ドルで売り圧力に直面しているが、0.21ドルを支持線として反発すれば0.31ドルまでの上昇が期待される。逆に0.21ドルを割ると、0.14ドルまで下落する可能性も。

◆ ペペ(PEPE)
5月8日に0.000011ドルの抵抗線を突破し、0.00001434ドルまで急伸。次の目標は0.000017ドル〜0.000020ドル。ただし、RSIが過熱状態であり、0.000011ドルが短期的な防衛ライン。これを割ると、0.000009ドル(20日EMA)や0.000008ドル(50日SMA)までの調整も視野に。

◆ コスモス(ATOM)
5月10日に長期ベースからの上放れに成功し、0.15ドルを上回って推移。現在は6.50ドル〜7.50ドルへの上昇を目指す展開。RSIは過熱気味であり、5.15ドルを死守できるかが鍵。割り込むと4.70ドルまでの調整に入る可能性がある。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin price inches closer to new all-time high as ETH, DOGE, PEPE and ATOM rally」

コメント

ビットコインは10万ドルを突破し、過去最高値まであとわずかに迫る勢いを見せています。この上昇はアルトコインにも波及しており、短期的にはイーサリアムやドージコイン、ペペなどにも注目が集まっています。ただし、RSIが過熱水準にある銘柄も多く、押し目や調整局面を迎える可能性もあります。中長期の投資判断においては、テクニカルサポートラインの維持や市場の資金動向を注視しながら、リスクを抑えたポジション管理が重要です。