独立系アナリストfilbfilb氏は、ビットコイン(BTC)の現在の市場状況を「ここまで強気に見えることは稀だ」と評価している。5月中旬、BTC価格は10万ドル台を推移しながらも上値が重く、時価総額2兆ドルの壁を突破できるかが注目されている。
同氏は、10万ドルという節目を単なる価格ラインではなく、「心理的抵抗帯」と位置づけ、現在はこの水準を固める動きが進行中と指摘。実際、ビットコインは2月初旬に2兆ドルを割り込んで以来、再びこの水準を支持線として確立しようとしている。
一方、仮想通貨市場全体ではビットコインのドミナンスがやや低下し、アルトコインの復調も視野に入ってきた。特にイーサリアム(ETH)に関しては、BTCに対する比率(ETH/BTC)が0.03を上回ればトレンド転換の可能性があると分析されている。
4月にビットコインは一時7.5万ドルまで下落したが、ハッシュリボンなどのオンチェーン指標が「買いシグナル」を示しており、そこから反発に転じた。現在の相場は短期的な調整を挟みながらも、目先の目標として12万ドル、さらには6月に15万ドルを視野に入れる声もある。
filbfilb氏は「長期的な視点で見ると、この相場は本当に馬鹿げて見えるほど強い」とし、短期的な10万ドル割れも想定されるが、全体としては強気相場の継続を予測している。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin looks ‘ridiculous’ as bulls attempt $2T market cap flip — Analyst」
コメント
現在のビットコイン市場は、価格・時価総額ともに大台を巡る攻防が続いており、大きな節目を迎えています。10万ドルという心理的な壁や2兆ドルという時価総額ラインは、投資家の売買判断に強く影響します。短期的には下落リスクもあるものの、オンチェーン指標や市場全体の動向を見る限り、依然として強気の見方が優勢です。投資を検討する際には、こうした「節目」に対する市場の反応や背景に注目することが重要です。