2024年5月22日、仮想通貨市場全体の時価総額が前日比2.5%増の3.48兆ドルに達し、2月以来の高水準となった。これはビットコイン(BTC)が史上最高値となる111,888ドルを記録したことが主因であり、投資家心理の改善が市場全体に波及している。
BTCは前日の104,200ドルから7.3%上昇し、主要なアルトコインであるイーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)も軒並み上昇。取引量も24時間で55%増加し、1932億ドルに達しており、需要の強さが際立っている。
米中の貿易緊張緩和や、ムーディーズによる米国債の格下げを受けて、ビットコインが「価値の保存手段」として再評価されている。また、米ドル指数(DXY)は1月の110.17から99.096まで下落し、過去10日間で2.6%下落するなど、マクロ経済環境も仮想通貨への資金流入を後押ししている。
加えて、JPMorganのCEOジェイミー・ダイモン氏がビットコインの提供を開始すると発言したことや、約5億ドル相当のショートポジションの清算が短期的な価格急騰を引き起こしている。
また、仮想通貨全体の時価総額を示す「TOTAL」は5月20日に週足チャートで「ブルフラッグ」を上抜け、現在3.5兆ドルの心理的節目を試す展開となっている。RSI(相対力指数)も48時間で44から70まで上昇しており、強気相場の勢いが増している。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Why is the crypto market up today?」
コメント
ビットコインの史上最高値更新により、仮想通貨市場全体が活況を呈しています。大手金融機関の参入やマクロ経済の影響により、今後も価格上昇の可能性がありますが、急騰後の調整も視野に入れ、冷静な判断が求められます。短期的な動きに惑わされず、中長期的な視点で市場の流れを見守ることが大切です。