「ビットコイン・シーズン2」は、価格の上昇ではなく、その活用可能性に焦点を当てた新たな進化のフェーズである。本週の「The Clear Crypto Podcast」では、Unbroken Chainのジェネラルパートナーであり、長年のビットコイン支持者でもあるイザベル・フォクセン・デューク氏が登場し、「ビットコインの新時代」について語った。
デューク氏は、「ビットコイン・シーズン2は、ビットコインが“お金”を超えて、いかにしてより広範な金融用途に活用できるかを模索するものだ」と述べる。注目される技術には、オーディナルズ、ルーン、そして分散型金融(DeFi)の新ツールがあり、特に信頼を必要としないレンディング(トラストレスレンディング)が話題となっている。
この仕組みでは、Discreet Log Contracts(DLC)を使ってビットコインを担保としてロックし、第三者を介さずに貸し出しや返済を行う。スマートコントラクトにより自動執行されるため、「信頼ではなく数学に基づいた」安全性が確保されるという。
さらに、ビットコインを他の計算プラットフォームとトラストレスに接続する“ブリッジング”技術の発展にも期待が寄せられている。今後は、銀行にアクセスできない人々にも金融機会を提供する、真の分散型経済の実現が見込まれている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin Season 2: Why the next wave of Bitcoin innovation is all about utility」
コメント
ビットコインは単なる「価値の保存手段」から、現実世界の金融に応用可能な「基盤資産」へと進化しつつあります。今回紹介されたトラストレスレンディングやブリッジング技術は、第三者の仲介を不要とすることで、安全性と効率を両立しています。銀行口座を持たない人々へのアクセス拡大も視野に入り、金融の民主化がいよいよ現実味を帯びてきました。ビットコインの「第2章」に注目する価値は十分にあります。