ビットコイン(BTC)は4月9日に付けた安値7万4,500ドルから36%反発し、一時10万6,000ドルに迫る水準まで上昇した。しかしこの価格帯を明確に突破できなかったことから、市場では反落の兆しが警戒されている。

CryptoQuantによると、5月15日時点でビットコイン保有者の97%以上が含み益を抱えており、過熱感を示す指標とされている。このような状況下では、利益確定売りによる価格調整が起きやすい。

また、デリバティブ市場の建玉残高(OI)は5月14日に675億ドルと過去最高水準に達し、過去の急落時と類似した構造となっている。CMEのOIは14万6,950BTCに達し、市場全体の22.9%を占めた。先物取引への過度な依存は、価格変動のリスクを高める要因ともなる。

技術的にも、10万6,000〜10万9,000ドルのレジスタンスゾーンは依然として強く、1月にはこの水準で27%の下落が発生した。もしこのゾーンを超えられなければ、再び9万3,000ドル付近への調整も想定される。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Is Bitcoin price going to crash again?」

コメント

ビットコインの価格が10万6,000ドルで頭打ちとなり、過去の動きからも調整局面に入る可能性が出てきました。多くの保有者が利益状態にある今こそ、慎重な判断が求められるタイミングです。短期的な利益確定の動きや、デリバティブ市場の過熱に伴う影響も意識しつつ、今後の値動きを冷静に見極めていきましょう。