ビットコイン(BTC)の価格が過去最高の11万ドル台に到達した現在でも、売りより買いが優勢であり、さらなる上昇が見込まれるとの分析が明らかとなった。オンチェーン分析プラットフォームCryptoQuantによると、90日間の累積出来高デルタ(CVD)において、買い注文が売り注文を上回る傾向が続いている。
この傾向は、2024年12月に初めて10万ドルに到達した際とは対照的であり、当時は利益確定による売りが急増していた。現在の価格帯では、ホルダーたちは依然として保有を続けており、流通量も抑えられている。
CryptoQuantの寄稿者イブラヒム・コサル氏は、「現在の市場では買い手の支配が続いており、これは価格上昇トレンドがさらに続く可能性を示唆している」と述べている。また、短期保有者(STH)の平均取得価格である10万ドル付近を回復したことも、強気相場における「押し目買い」指標として重要なポイントとされている。
一方で、オンチェーンデータ企業Glassnodeも「今回の上昇では過去のコインがほとんど動いておらず、ホールド志向が強まっている」と指摘しており、価格上昇を支える基盤が整いつつある。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin buyer dominance at $111K suggests ‘another wave’ of gains」
コメント
ビットコインが過去最高値を更新する中でも、買い意欲の強さが際立っています。多くの投資家が売却を控え、強気の姿勢を維持していることから、さらなる価格上昇の可能性も視野に入ります。ただし、短期的なボラティリティには注意が必要です。現在の市場は新たな投資タイミングを模索する上で重要な局面となっており、冷静な判断が求められます。