ビットコイン（BTC）は2025年5月30日に控える過去最大規模の月間オプション満期を迎えようとしている。オプション総建玉は138億ドルに達し、強気派（ブル）が価格を11万ドル以上に押し上げられるかが焦点である。
現在、プットオプション（売り）の建玉は65億ドルだが、その95％が10万9,000ドル以下に設定されている。これにより、ビットコインが現状の水準を維持すれば、影響を受けるプットは3.5億ドル未満となり、ブルに有利な展開となる。
一方、コールオプション（買い）は109,000ドルまでで38億ドル相当存在しており、その多くはヘッジ目的で売却された可能性もあるが、11万ドル以上を突破すれば最大で47億ドル相当の利益が見込める状況だ。
ただし、トランプ前大統領による欧州輸入品への50％関税発表により、市場心理は一部揺らいでおり、今後のマクロ経済情勢が上昇の鍵を握る。20日〜22日にかけて米国スポット型ビットコインETFへの資金流入が19億ドルに達していることからも、10万5,000ドル超では堅調な需要が確認されている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Will Bitcoin bulls secure $110K before BTC’s $13.8B options expiry?」
コメント
ビットコインは11万ドルという節目を前に、大型オプション満期を控えて価格が神経質な動きを見せています。オプション市場の建玉状況からは、強気派に優位な構図が読み取れますが、政治的な関税リスクなど外的要因にも注意が必要です。特にETFへの継続的な資金流入が価格下支え要因となっている今、短期的なボラティリティに惑わされず、冷静な視点で相場の展開を見守ることが重要です。