世界最大級のオルタナティブ資産運用会社であるブラックストーンは、同社として初となる暗号資産関連投資を実施した。2024年5月20日に提出された米証券取引委員会(SEC)への報告によれば、同社はブラックロックが提供する現物型ビットコインETF「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」の株式を1,080,000ドル分購入したとされる。

このIBIT株式は、ブラックストーンのマルチ戦略ファンド「Alternative Multi-Strategy Fund(BTMIX)」に組み込まれており、同ファンドは約26.3億ドルの運用資産を保有している。加えて、暗号資産ATM企業Bitcoin Depotの株式4,300株(6,300ドル相当)や、ProSharesが提供するビットコインETF(BITO)9,889株(約18万ドル相当)も購入している。

過去には、CEOのスティーブ・シュワルツマン氏が「通貨は誰かが管理すべき」と述べ、仮想通貨に対して否定的な立場を示していたが、今回の投資はスタンスの一部変化を示唆している。

なお、同じくビットコインETFに投資していたウィスコンシン州投資委員会は、第1四半期にIBIT株を全て売却したと報告されており、対照的な動きとなった。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Blackstone buys $1M worth of Bitcoin ETF in first crypto bet」

コメント

ブラックストーンのような大手資産運用会社が初めてビットコインETFに投資したというニュースは、機関投資家の間でも仮想通貨が徐々に受け入れられつつあることを示しています。まだごく小規模な投資とはいえ、これは仮想通貨市場にとって大きな前進と言えるでしょう。今後、他の伝統的金融機関の動きにも注目していきたいですね。