2025年に入り、ネイティブオンチェーン資産の拡大と再燃するミームコインブーム、そして急成長を遂げるDEX「Hyperliquid」の影響により、分散型取引所の取引量と採用が急増している。この動きを早期に察知し、戦略を構築したのが、暗号資産投資ファンド「Three Keys Lab」である。
同ファンドは、NFTやミームコインなど文化的トレンドを反映した「トークン化された注意経済」に着目し、消費者向けプロダクトへの初期投資とコミュニティ拡張を支援する方針を取ってきた。その結果、2025年Q1には2022年設立ファンド群の中でトップクラスの成果を達成し、投資家への資本返還率(DPI)は1.0を記録。AUM(運用資産総額)も倍増し、大きな注目を集めている。
2022年のNFTバブル期に創設された同ファンドは、FTX崩壊やメタバース市場の後退、NFT市場の再編といった局面でも耐え抜いた稀有な存在である。Web3プロジェクトでは、NFT担保ローンの「Gondi」、AI情報市場の「Kaito」、暗号資産アート金融「Fountain」など多様なポートフォリオを構築している。
今後は、文化・金融・テクノロジーの融合を新たな成長のフロンティアと見据え、リサーチやエンジニアリング体制の強化を進めるという。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「One fund bets on crypto native assets and fast-growing DEXs amid the onchain surge」
コメント
ミームコインやNFTといった文化的資産が、今や本格的な投資対象として評価されつつあります。Three Keys Labのように、ユーザー参加型で持続力のあるプロジェクトに着目した投資が成果を挙げていることからも、消費者主導のWeb3市場の可能性は大きいと感じます。投資家にとっては、ただの話題性ではなく、文化的価値を持つトークンの選別が今後ますます重要になるでしょう。