米証券取引委員会(SEC)に対し、ロビンフッドが実世界資産(RWA)のトークン化に関する国家的な規制フレームワークの導入を求める42ページの提案書を提出した。2025年5月20日、同社は金融インフラの近代化とオンチェーン決済の合法的地位確立を目的とする新構想「Real World Asset Exchange(RRE)」の立ち上げ計画も明らかにした。

この提案では、州ごとに異なる証券規制の統一や、KYC・AML対応の徹底も盛り込まれており、SolanaとBaseを基盤に構築されるデュアルチェーン型プラットフォームで、オフチェーンでの高速マッチングとオンチェーンでの透明な決済の両立を目指す。処理速度は1秒間に3万件以上、マッチング遅延は10マイクロ秒未満を想定しており、T+2からT+0への決済短縮も視野に入れている。

ロビンフッドは、トークンが米国債など実資産と法的に同等として扱われる「トークン-資産同等性」の導入を主張しており、これにより機関投資家や証券会社が既存の制度内でRWAを取り扱うことが可能になる。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Robinhood proposes SEC rules for tokenized real-world assets」

コメント

ロビンフッドが提案するRWAトークン化の規制整備は、金融とブロックチェーンの融合における重要な一歩です。特に、実資産とトークンを同等と見なす考え方は、今後のデジタル金融の基盤を大きく変える可能性があります。高速かつ透明な取引と、統一された規制環境が整えば、より多くの投資家や機関が安心してブロックチェーン技術を活用できる時代が近づくでしょう。