米司法省は2024年5月21日、ブロックチェーン新興企業「Amalgam Capital Ventures」の創業者ジェレミー・ジョーダン=ジョーンズを起訴した。起訴内容は、通信詐欺、証券詐欺、銀行への虚偽申告、加重的な個人情報盗用などであり、被害総額は100万ドル(約1億5千万円)以上に及ぶとされる。

当局によれば、ジョーダン=ジョーンズは自社を「革新的なブロックチェーン企業」と喧伝し、虚偽の資料や架空の提携話を用いて投資家を欺いた。実際には、同社には実働製品や顧客、信頼できるパートナーは存在せず、集めた資金は高級車や高級レストラン、旅行など私的な目的に流用されていた。

また、同氏は1,800万ドルの預金残高を偽造した銀行明細を提出し、企業用クレジットカードの取得も試みたという。詐欺による刑罰は1件ごとに最大20年、銀行への虚偽申告は最大30年、個人情報盗用は2年の実刑が義務付けられており、今後の裁判結果が注目される。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Feds charge Amalgam founder with stealing $1M via ‘sham’ blockchain」

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