台湾の立法委員である葛如鈞氏は、2023年5月9日、ビットコイン(BTC)を国家準備資産に加える提案を行った。経済不確実性が増す中で、ビットコインは金や外貨準備と並ぶ「ヘッジ資産」として活用できると訴えた。

葛氏は、台湾経済が輸出主導型であることから、世界的なインフレや地政学的リスクの影響で台湾ドルの為替変動が激化していると指摘。既存の金準備や米国債への投資がリスクにさらされる可能性を懸念し、ビットコインがその代替となる可能性を示唆した。ビットコインは15年以上にわたって運用され、発行上限が固定されており、分散型で検閲耐性もあるため、準備資産として有効だと述べた。

また、ビットコイン導入を進める国々に触れつつ、葛氏はビットコインが唯一の解決策であるとは考えていないと強調し、資産の分散とリスクヘッジのためにビットコインを国家準備資産の一部として組み込むべきだと提案した。最大で500億ドル規模の準備資産のうち5%をビットコインに割り当てる可能性にも言及した。

※本記事は、以下の記事をもとに要約・再構成しています。
出典:コインテレグラフ ジャパン「台湾立法院の立法委員 ビットコインを準備資産に加えるように提言 「経済不安に対するヘッジ手段になり得る」」

コメント

ビットコインを国家準備資産として活用する提案は、台湾にとって新たな財政戦略の一環として注目されています。世界的な経済リスクに対応するため、ビットコインのヘッジ機能が期待されていますが、これが実現すれば、金融政策の柔軟性も増すことでしょう。今後の展開に注目が集まります。