暗号資産による旅行予約を行うユーザーは、法定通貨利用者に比べて支出額が大きく、予約頻度も高いことが明らかとなった。Binance PayとTravalaの共同調査によれば、2024年における暗号通貨によるTravalaでの予約総額は8,000万ドルに達し、前年の4,500万ドルから大幅に増加している。
予約1件あたりの平均支出額は、暗号通貨ユーザーが1,211ドル、法定通貨ユーザーの2.5倍以上となる469ドルを大きく上回っている。さらに、暗号通貨ユーザーは長期滞在やリピート予約の傾向が強く、生涯価値(LTV)は法定通貨利用者の約3倍に達するという。
TravalaのCEOフアン・オテロ氏は、この傾向の背景としてWeb3業界に従事する柔軟な働き方の影響を挙げている。また、暗号資産による旅行支払いは国境を越えた決済を容易にし、通貨両替や海外手数料を回避できる点がメリットとされる。
なお、2024年の仮想通貨トランザクションの14%が旅行・ホスピタリティ関連であり、航空会社が暗号通貨決済を導入した場合、予約数が40%増加したとの報告もある。
Travalaでは現在、ビットコインやUSDCなど141種類以上の暗号資産での支払いに対応しており、Binance Pay経由で即時決済が可能である。主な支払い手段にはUSDTやUSDCといったステーブルコインが利用されている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Crypto travelers bring 3x greater lifetime value than fiat users」
コメント
暗号資産を活用した旅行予約が拡大しており、利便性の高さから高頻度・高単価の利用者が増えています。通貨の壁を越え、即時決済が可能なこの仕組みは、出張や長期滞在を伴うユーザーにとって大きなメリットです。今後さらに対応サービスが拡充すれば、旅行スタイルにも大きな変化が訪れるでしょう。旅行好きな方やデジタルノマドの方は、暗号通貨決済の選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。