2025年に入り、米国での規制緩和への期待が高まる中、多くの仮想通貨企業がアメリカ市場への進出・再参入を発表している。トランプ大統領の復帰後、政権が暗号資産に対してより好意的な姿勢を見せていることが背景にある。

中でも注目されるのは以下の8社だ。


✅1. Binance.US

バイナンスUSは、2023年のCFTCおよびSECによる訴訟と罰金支払いを経て、2025年にUSD入出金サービスを再開。元CEOのCZ氏はトランプ氏に恩赦を申請している。


✅2. eToro

SECとの和解後、eToroは米国ナスダックでのIPOを申請し、2025年Q2に最大5億ドルの資金調達を計画。ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアムに絞って米国サービスを再構築。


✅3. OKX

2025年4月、OKXは米国に再上陸。拠点をカリフォルニア州サンノゼに設け、年内に段階的なサービス展開を予定。500百万ドルの罰金支払い後、コンプライアンス強化を図っている。


✅4. Nexo

2022年に米国を撤退したNexoは、2025年4月末に再参入を表明。トランプ政権の政策を称賛し、「米国回帰」を打ち出した。


✅5. Circle

ステーブルコインUSDCの発行元であるCircleは、2025年に本社をボストンからニューヨークへ移転。IPOを見据えた動きで、JPMorganとCitigroupが主幹事を務める。


✅6. Crypto.com

米国市場で株式やETF取引サービスの導入を開始。仮想通貨と従来の金融サービスを融合した包括的なエコシステムを構築することを目指す。


✅7. Andreessen Horowitz (a16z)

2023年に開設したロンドン拠点を閉鎖し、米国への回帰を決定。トランプ政権の規制明確化への動きを評価している。


✅8. Coinbase

Coinbaseは、オランダ拠点の暗号資産デリバティブ取引所「Deribit」を29億ドルで買収し、デリバティブ市場でのシェア拡大を狙う。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「8 major crypto firms announce US expansion this year」

コメント

米国の仮想通貨政策はここ数年で大きく変化していますが、2025年は特に規制緩和と市場拡大への期待が強まっています。主要企業が一斉に米国進出を表明している背景には、トランプ政権の親暗号資産的スタンスや、議会で進行中の新たな法案の存在があります。今後の米国市場の動向は、世界中の仮想通貨業界に大きな影響を与えることになるでしょう。企業や個人投資家にとって、動向を注視する価値は十分にあります。