オーストラリアの暗号資産業界は、アンドリュー・チャールトン氏が新たに「デジタル経済・AI・新興技術担当補佐大臣」に任命されたことを歓迎している。5月12日、アルバニージー首相は会見で同氏の就任を発表し、産業・イノベーション担当大臣であるティム・エアーズ氏とともに、科学・技術・革新・デジタル経済の発展を支える政策を推進すると述べた。
チャールトン氏は以前からブロックチェーンやデジタル資産の可能性に理解を示しており、昨年11月の議会演説でも、業界の成長を促進するためのバランスの取れた規制枠組みの必要性を訴えていた。オーストラリアの暗号資産取引所SwyftxのCEO、ジェイソン・ティットマン氏は「今回の人事は業界にとって非常に好材料であり、ブロックチェーン産業が歓迎している」とコメント。「彼はブロックチェーンの本質を理解し、経済成長への寄与を信じている」と語った。
業界関係者からは、6~7年も待たれている明確な規制の整備がチャールトン氏の主導で加速されることへの期待が高まっている。またCrypto.comのヴァクル・タルワル氏も、今回の任命はデジタル経済の重要性が高まっている証左だと評価した。
現在、オーストラリアの成人の約31%、およそ620万人が暗号資産を保有または保有経験があり、その割合は前年の28%から増加している。チャールトン氏のリーダーシップのもと、国際的な規制の流れに対応しながら建設的な制度整備が進むことが期待されている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Crypto execs cheer as Australia appoints pro-crypto assistant minister」
コメント
オーストラリア政府がアンドリュー・チャールトン氏をデジタル経済担当補佐大臣に任命したことは、暗号資産業界にとって追い風となるでしょう。チャールトン氏は以前からブロックチェーン技術への理解が深く、バランスの取れた規制構築に積極的な姿勢を示してきました。オーストラリアでは成人の3割以上が暗号資産を保有しており、今後ますます実用化と制度整備が求められます。政策が前進することで、投資家や事業者にとっても安心材料となることが期待されます。