デジタル資産プラットフォームFireblocksが実施した最新調査によれば、金融機関の90%がすでにステーブルコインを導入、あるいは導入を検討していることが明らかとなった。調査対象は銀行、決済ゲートウェイ、フィンテック企業など295の機関であり、49%がすでに支払いに使用中、23%がテスト段階、18%が計画段階にある。
特に伝統的銀行は、国際送金の効率化を最優先の活用目的としており、58%が送金用途、28%が支払い受け取り、12%が流動性最適化、9%がB2B請求書処理に使用している。Fireblocksは、ステーブルコインが「近代化への道」であり、既存の財務ワークフローにも容易に統合できると分析している。
また、ステーブルコインの主な利点として、即時決済(48%)、透明性、セキュリティ、低コストなどが挙げられた。Fireblocksの上級副社長Ran Goldi氏は、「ステーブルコインはもはや効率化ツールではなく、ビジネス成長の推進力である」と述べている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「90% of institutions ‘taking action’ on stablecoins: Fireblocks survey」
コメント
ステーブルコインは今や一部の実験的な技術ではなく、世界の金融機関にとって本格的な導入フェーズに入っていることが今回の調査で浮き彫りになりました。特に国際送金におけるスピードとコストの利点が注目されており、銀行や決済事業者の多くが実用段階に入っています。安定した価値を持つステーブルコインは、今後の金融インフラにおいて重要な役割を果たしていくことでしょう。