香港立法会は2024年5月、ステーブルコイン法案を可決し、年内にも法定通貨担保型ステーブルコインの発行ライセンス制度を開始する方針を示した。これにより、香港はWeb3分野におけるグローバルな拠点としての地位確立を目指す。

本法案の可決により、主要な金融機関は香港金融管理局(HKMA)へ発行ライセンスの申請が可能となる。議員のジョニー・ン氏は、「香港は世界中の企業に対し、ステーブルコイン発行の場として門戸を開いている」と述べ、関係者との連携も積極的に支援すると表明した。

新法では、ステーブルコインは必ず法定通貨によって担保される必要がある。また、ステーブルコインがもたらす革新性に着目し、実際の支払い、国際取引、個人間送金などへの活用が期待されている。

さらに、利息付きステーブルコインの導入による市場競争力の強化も視野に入れており、利息が投資家への参加動機となる可能性がある。実際、利息付きステーブルコインの市場規模は急成長しており、2024年初頭の15億ドルから現在は110億ドルにまで増加している。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Hong Kong passes stablecoin bill, set to open licensing by year-end」

コメント

香港がステーブルコイン法を可決したことで、Web3やデジタル資産市場における国際的な競争力が一段と高まりそうです。ライセンス制度の導入により、透明性の高い信頼あるプロジェクトが生まれやすくなり、ユーザーにとっても安心して利用できる環境が整備されると期待されています。利息付きステーブルコインの普及にも注目が集まっており、金融とテクノロジーが融合する香港の今後に注目です。