XRP価格は、2025年5月9日以降のチャート上で「ヘッドアンドショルダー(H&S)」と呼ばれる弱気パターンを形成し、5月19日にネックライン(2.33ドル)を下回ったことで、下落トレンド入りが示唆されている。このパターンが示す下落目標は2.00ドルであり、現在水準から14%の下落となる見通しである。
加えて、XRP先物の建玉(オープンインタレスト)は過去5日間で10億ドル以上減少し、18%の減少を記録。これにより市場の投資家心理の悪化と流動性の低下が浮き彫りとなっている。
CoinGlassのデータによると、過去24時間で強制清算されたXRPのロングポジションは1,200万ドルに達し、ショートポジションの清算額(140万ドル)を大きく上回っている。これは、強気筋が損切りに追い込まれたことを意味し、さらなる下落圧力となっている。
一方で、24時間の取引量は70%増の41億ドルに達しており、価格下落中の出来高増加は売り圧力の強まり、あるいはトレーダーのポジション調整が進んでいる可能性を示している。
人気アナリストEgrag Crypto氏は、2.30ドルのサポートライン維持が下落回避の鍵であると指摘しており、割れた場合は2.15ドル、さらには1.60ドルまでの急落を予測している。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「XRP price risks falling to $2 after classic bearish chart pattern confirms」
コメント
XRPは現在、テクニカル的に重要な分岐点にあります。特に「ヘッドアンドショルダー」パターンの成立により、2ドルへの下落リスクが現実味を帯びています。先物市場でも投資家心理の悪化が明らかになっており、今後の値動きには一層の注意が必要です。短期的な反発の可能性もありますが、2.30ドルのラインが明確に割れるかどうかがカギを握ります。価格推移と取引量の変化を注視しながら、冷静な判断を心がけましょう。