医療機器企業でありながらビットコイン(BTC)投資を進めるセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)は、2024年第1四半期(Q1)の収益悪化を受け、決算発表後に株価が下落した。
5月13日に発表された決算報告によると、同社の総収益は前年同期比44%減の880万ドルとなり、純損失は6,470万ドルに拡大。前年同期には610万ドルの黒字であった。株価は取引終了時に5%以上上昇したが、その後の時間外取引で1.91%下落し、36ドルとなった。年初来で株価は32%下落している。
同社はQ1中に894BTCを購入し、期末時点で保有総数は3,192BTC(評価額2億6,350万ドル)。5月12日時点では追加で616BTCを取得し、保有総額は3,808BTC、評価額3億8,790万ドルに拡大している。Q1中の未実現利益は4,160万ドルにのぼり、年初からの評価益は5,200万ドルに達した。
また、同社はビットコイン取得を加速させるため、5億ドル相当の自社株売却計画も進めており、今後の動向が注目される。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Semler Scientific sees after-hours stock slump as Q1 revenue plunges」
コメント
セムラー・サイエンティフィックのように、ビットコインを財務資産として積極的に活用する企業が増えています。医療機器企業が仮想通貨に戦略的投資を行うことは驚きですが、それだけビットコインの存在感が高まっている証でもあります。市場は短期的に反応していますが、中長期的に見てどのような成果が生まれるか注目していきたいですね。