2023年後半から続いていたビットコイン(BTC)マイナーによる長期的な売却トレンドが、ついに終息を迎えつつある。オンチェーン分析企業Glassnodeのデータによれば、マイナーは現在、BTCを売却するのではなく蓄積に転じており、市場のセンチメントに変化が見られる。
2024年4月、ビットコイン価格が75,000ドルを下回る局面で、マイナーのウォレット残高は底を打ち、その後増加傾向に転じた。4月12日時点で1,794,622BTCだった保有残高は、5月13日には1,797,330BTCに達し、約2,708BTC(0.15%)の増加を示している。
この動きは微増とはいえ、2023年後半から加速していた売り圧力からの明確な転換として注目されている。市場では「Hash Ribbons(ハッシュリボン)」と呼ばれる指標も買いシグナルを継続しており、価格上昇の裏付けとして機能している。
ハッシュリボンは、ビットコインのハッシュレートを移動平均で解析し、マイナーの「降伏」や「回復」時期を特定することで、市場の転換点を捉える指標である。3月末に発せられた買いシグナル以降、BTC/USDは20%以上の上昇を記録している。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin miners halt sales as BTC gains 20% since hash ribbon ‘buy’ signal」
コメント
ビットコインマイナーが再びBTCを蓄積し始めたという動きは、市場にとって非常に前向きなサインといえます。これまで続いていた売り圧力が後退することで、価格の下支えが強まり、今後の上昇にも期待が高まります。特にハッシュリボンのような信頼性の高い指標が買いシグナルを維持している点は、投資家にとって心強い材料となるでしょう。相場の動向を注視しつつ、次のチャンスを冷静に見極めたいところです。