米証券取引委員会(SEC)は、Grayscaleが申請したソラナ(Solana:SOL)のスポットETFに関する判断を延期した。SECは2025年10月までに判断を下す見込みであり、これにより仮想通貨業界の注目は、6月に予定されているポルカドット(DOT)やXRPベースのETFの判断へと移っている。

今回の判断延期は、ライトコイン(Litecoin:LTC)のCanary CapitalによるETF申請に対するSECの延期措置に続くものである。いずれもSECが従来から行ってきた仮想通貨関連金融商品の慎重な審査姿勢を反映しており、2023〜2024年にかけてのビットコインやイーサリアムETFの審査と同様に、240日間の法定審査期間を最大限に活用する傾向がある。

しかしながら、市場ではこうした遅延にもかかわらず、ソラナおよびライトコインETFの年内承認に対する強い期待が広がっている。分散型予測市場「Polymarket」のデータによれば、ソラナETFが2025年末までに承認される確率は82%、ライトコインETFは80%と予測されており、投資家の楽観的な見方がうかがえる。

Bitget Researchの主任アナリストであるライアン・リー氏は、「ソラナETFはビットコインETFのような莫大な資金流入は見込めないかもしれないが、規制下の投資ビークルを通じて長期的には機関投資家の導入を後押しする」と語っている。実際、ビットコインETFの開始後、BTCは急速に回復し、2024年2月には再び5万ドルを突破した。

さらに、6月にはGrayscaleおよび21Sharesが提出したポルカドットETF、Franklin TempletonのXRP ETF、Bitwiseのドージコイン(DOGE)ETFの判断も控えている。これらのETF申請もSECによって延期される可能性があり、審査プロセスの行方に関心が集まっている。

仮想通貨ETFは流動性と制度的導入を促進する重要な手段と見なされており、各プロジェクトの動向が今後の市場拡大に直接的な影響を与えると考えられている。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「SEC delays Solana ETF as decisions for Polkadot, XRP loom」

コメント

ソラナやライトコインといったアルトコインのETF申請に対する期待が高まっています。SECの判断は遅れているものの、多くの投資家は2025年末までに承認されると見ており、これは市場の成長性に対する信頼の表れともいえます。ETFの承認によって、これらの通貨に対する機関投資家の参入が加速すれば、価格や流動性の面でも大きな変化が期待されます。今後の動向を見守りつつ、資産分散の一環として注目していく価値がありそうです。