バーレーン証券取引所に上場する外食企業「AlAbraaj Restaurants Group」は、企業準備資産としてビットコインを採用する戦略を発表した。同社は、米MicroStrategyに倣い、10X Capitalと提携してビットコイン財務戦略を本格化させている。
2024年のEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は1,250万ドルとされ、初回投資として5BTCを取得。今後もさらなる積み増しを計画しており、ビットコインを主な準備資産として位置付ける構えである。取締役のアブドラ・イーサ氏は「ビットコインは今後の金融の中心的存在になる」と述べ、「中東のMicroStrategy」を目指す方針を明言している。
同社はまた、シャリア(イスラム法)に準拠した金融商品を独自に開発し、イスラム世界への暗号資産導入を推進する方針である。この取り組みは、湾岸協力会議(GCC)全体にビットコイン投資への門戸を開く可能性がある。
10X Capitalの支援を受け、同社は今後さらなる資金調達を行い、BTC保有比率を高める方針である。GCC諸国のGDPは2.2兆ドルを超え、国家としても大きな影響力を持つ地域において、初の「公開ビットコイントレジャリー企業」の誕生は大きな意味を持つ。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bahrain-based AlAbraaj Restaurants adopts Bitcoin treasury strategy」
コメント
中東バーレーンの上場企業がビットコインを企業の準備資産に採用するというニュースは、今後の仮想通貨の普及に大きな影響を与えるかもしれません。特に、イスラム圏においてシャリア準拠の形でビットコインを導入しようとする試みは注目に値します。10X Capitalとの提携により、資産運用面での信頼性も高まっており、今後の動向が非常に楽しみです。日本からもこうした動きを参考にできる場面が増えそうですね。