ビットコイン市場では、スポットETFへの資金流入が4週間で90%以上減少し、30億ドルから2.28億ドルまで急落した。しかし、過去のデータ分析からは、ETF流入の減少が必ずしも価格下落を意味しないことが示唆されている。
2024年第1四半期と第3四半期のデータでは、強力なETF流入が価格上昇をけん引していたが、一部の期間では流入が継続しても価格が伸び悩むケースも見られた。特に2025年第2四半期の上昇は、ETF流入だけでなく、米国関税緩和や個人投資家の関心、ビットコイン鯨による買い増しといった複合的要因に支えられていたと考えられている。
短期的には、10万~10万5,000ドルの水準で売り圧力が発生しており、BTC価格は調整の兆しを見せている。Alphractalのジョアン・ウェドソン氏は、Buy/Sell Pressure Deltaの負値がその証左だと指摘している。
しかし、長期的には依然として買い支えが強く、CryptoQuantのデータによれば、大口投資家(鯨)は過去の上昇局面に比べて利確を控えており、価格上昇の継続可能性があるとされている。これは単なる調整局面であり、本格的なトレンド転換ではないとの見方が強まっている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Spot Bitcoin ETF inflows fall, but BTC whale activity points to bull market acceleration」
コメント
ビットコインETFへの資金流入が大幅に減少したことは一見ネガティブに見えますが、大口投資家の動向や過去の相場と比較すると、長期的な強気相場が継続している可能性もあります。短期的な調整に不安を覚える方も多いかもしれませんが、こうした局面では落ち着いた判断が重要です。今後の鯨の動きやETF動向を注視しつつ、戦略的な対応を心がけましょう。