2025年5月14日時点で、ビットコイン(BTC)は10万5,000ドルの上値抵抗を突破できずにいるが、米国上場ETFへの資金流入とオプション市場の動きから、10万ドルのサポートが強化されているとの見方が広がっている。

BTCは一時10万1,800ドルまで下落した後、株式市場の回復に伴って10万4,000ドルまで反発。S&P500先物の動きと連動する形で推移しており、FRBによる供給ショック発言や、米中貿易摩擦の再燃懸念が市場のリスク志向を抑えている。

ビットコイン2か月先物の年率プレミアムは5月14日に7%まで上昇した後、5%へ低下。これは強気レバレッジへの需要がやや後退したことを意味し、リスク回避の動きが見られる。

一方、ETF市場では米国ビットコイン現物ETFへの純流入額が3億2,000万ドルに達しており、機関投資家の関心が継続している。また、オプション市場でもプットよりコールオプションが優勢となっており、10万ドルのサポートラインへの信頼が高いと分析されている。

ビットコイン価格の短期的なブレイクアウトは、FRBの金融政策や国債利回りの動向に強く依存しており、今後の経済指標に注目が集まる。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin traders’ evolving view of BTC’s role in every portfolio bolsters $100K support」

コメント

ビットコインは10万ドルを下支えに、機関投資家からのETF資金流入やオプション市場の動向が支えとなっています。レバレッジを使った強気ポジションはやや減少傾向にありますが、10万ドルを大きく割り込むような売り圧力は今のところ限定的です。今後の価格動向は、米経済の動きやFRBの政策次第で大きく変動する可能性がありますので、慎重な判断が求められます。