2025年4月、ブロックチェーンゲームのユーザー活動と投資額はともに減少傾向を見せたが、業界全体はより健全かつ成熟した方向へと進化している。DappRadarの最新レポートによると、同月のユニークアクティブウォレット数は日次平均で480万件となり、今年最低を記録した。

ゲーム分野のdApps(分散型アプリ)業界におけるシェアも低下し、DeFiと並ぶ21%に留まっている。しかし、DappRadarアナリストのサラ・ゲルゲラス氏は「この業界は死んだのではなく、ノイズからシグナルへと進化している」と指摘する。

一時的なプレイトゥアーン(P2E)ブームに依存する体制から脱却し、資産所有やコミュニティ参加といった本質的な価値が重視され始めているという。実際、インフラ開発への投資が全体の66%を占めるなど、市場は持続可能性を意識した再編期にある。

投資額自体は前月比69%減の2100万ドルとなったが、大手ゲーム会社の動きは活発で、UbisoftやSegaのような企業がWeb3技術を活用したゲームを開発中である。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Crypto gaming interest drops in April, overall ecosystem healthier: DappRadar」

コメント

一見すると落ち込んでいるように見えるブロックチェーンゲーム業界ですが、実は中身のある成長と再編が進んでいます。短期的な利益を追うP2Eモデルから脱却し、持続可能で本質的な楽しさを提供するゲームへと移行する流れは、業界全体の成熟を示しています。今後は、インフラやコミュニティの強化を通じて、本当に価値あるゲームが登場するフェーズに突入するかもしれません。今はまさに“土台づくり”の時期と言えそうです。