分散型金融(DeFi)領域において、クロスチェーンレンディングの実現は長年の課題であった。Soul Protocolはその解決に挑み、異なるブロックチェーン間の貸し借りを一元的に管理するエコシステムを構築した。

2025年4月にテストネットを開始した同プロトコルは、すでに10万以上のウォレットと100万件超のトランザクションを記録している。ユーザーはEthereum上のAaveに資産を預けつつ、BNB Smart Chain上のVenusなど他チェーンで借り入れを行うことが可能であり、資産を移動することなく、クロスチェーンメッセージングにより連携が実現されている。

Soulは、清算リスクをプロトコル側で吸収する設計とし、ユーザー資産を安全に保護。取引手数料や清算ペナルティなど複数の収益源も構築している。ガバナンストークン「SOトークン」はプロトコル成長に連動する収益モデルを採用し、将来的にはトレジャリーボンドやトークン化不動産などRWA(現実資産)の担保化も計画している。

Soul Protocolは信頼性とスケーラビリティを兼ね備えたクロスチェーン流動性の基盤を提供し、DeFiのレンディング体験に革新をもたらそうとしている。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Unifying the lending landscape in DeFi: X Spaces recap with Soul Protocol」

コメント

DeFiでの貸し借りは利便性が高い一方で、チェーンごとの分断が障壁となっていました。Soul Protocolはその課題に取り組み、資産を移動せずに複数チェーンを横断するレンディング体験を提供しています。SOトークンを中心とした新たな収益設計や、今後の現実資産対応にも注目です。信頼性と収益性を両立させた次世代DeFiの可能性を、ぜひチェックしてみてください。