著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは、ラテンアメリカの暗号資産に積極的なデジタル銀行「Nubank(Nu Holdings)」の株式をすべて売却し、約2億5,000万ドル(約390億円)の利益を得たことが明らかとなった。

SECへの提出資料によると、同社は2024年第3四半期から段階的に売却を進め、2025年第1四半期には全40.2百万株を1株平均11.83ドルで売却した。興味深いのは、Nubankが過去最高の業績を記録した中での売却であり、売却理由は業績ではなく、金融セクターからの広範な撤退戦略と現金比率の増加によるとされる。

実際、同四半期にはCitigroupからの完全撤退、Bank of America株の一部売却も行われており、バークシャーの現金保有は過去最高の3,478億ドルに達した。一方で、Nubankは依然として暗号資産に注力しており、アプリ内でBTCやETH、XRPなどの取引を提供し、2022年には資産の1%をBTCに割り当てた実績もある。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Warren Buffett exits crypto-friendly Nubank holdings, netting $250M profit」

コメント

暗号資産に懐疑的な姿勢で知られるバフェット氏ですが、間接的に関わっていたNubankからの撤退で巨額の利益を確定させました。売却は業績による判断ではなく、戦略的な資産配分の見直しの一環と考えられます。Nubank自体は暗号資産対応を強化しており、今後の成長も期待されます。投資家としてのバフェット氏の判断力と、市場の動向の両面から注目すべきニュースです。