Solanaのmemecoinプラットフォーム「Pump.fun」で新たに登場したエリック・トランプ風トークン「ERICTRUMP」が、24時間で6,200%もの急騰を記録し、時価総額は1億4,000万ドルを超えた。だがその急上昇の裏では、「ラグプル(投資家を欺いて資金を持ち逃げする詐欺)」の可能性が専門家から指摘されている。

ブロックチェーン解析プラットフォーム「Bubblemaps」によると、ERICTRUMPのトークンは、わずか10の主要アドレスによって大半が保有されており、集中度の高さが過去の詐欺事例と酷似しているという。また、トークンを展開したSolanaアドレス「BjTm」は、同様のエリック・トランプを名乗るトークンを複数作成し、いずれも失敗に終わっていることが確認された。

過去には、同様のmemecoin「WOLF」が一部のインサイダーにより価格が操作され、最終的に99%の暴落を記録した経緯がある。今回のERICTRUMPもまた、内部者による不正な売り抜けの危険性が高まっており、投資家の警戒が必要である。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Fake Eric Trump-themed token is ‘rug in the making,’ says Bubblemaps」

コメント

急騰するmemecoinに飛びつきたくなる気持ちは理解できますが、その背後にある保有構造や過去の事例を確認することが極めて重要です。特にSolana上で短期間に登場するトークンには詐欺リスクが潜んでいることも多く、冷静な判断が求められます。少額から始める、分散投資を心がけるなど、慎重な姿勢を忘れないようにしましょう。