Bitwiseの最高投資責任者(CIO)であるマット・ホーガン氏は、2025年末までにビットコイン価格が20万ドルに到達する可能性を示唆した。背景には、機関投資家による急速な需要増加によって引き起こされる「供給ショック」があるという。
ホーガン氏は、ビットコインの価格モデルを需給のみに基づいて設計しており、マイナーが1年間に生産する165,000BTCに対し、すでに上場企業による取得量がこれを上回っている点を指摘。ETFによる60億ドル以上の流入や、政府による購入の可能性も加味し、供給と需要の構造的ギャップが価格上昇を後押しすると述べた。
中でも注目すべきは、MicroStrategyのような企業による積極的な蓄積戦略である。同社は過去6カ月で37万9,800BTCを取得し、現在では世界で最も影響力のある「ビットコイン保有超大国」と化している。この動きが市場の貸出金利や供給構造に直接影響を与えているとされ、ビットコインは年率-2.33%のデフレ状態に入っているとの指摘もある。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin supply crunch boosts confidence in $200K target for 2025 — Bitwise CIO」
コメント
ビットコインの将来価格に関して、信頼性の高いデータに基づく予測が注目を集めています。特にETFや大手企業による蓄積が供給に影響を与える中で、需給バランスの変化が価格を押し上げる可能性が高まっています。2025年の20万ドル到達という予測は楽観的に思えるかもしれませんが、機関投資家の動きを見る限り、現実味を帯びてきたといえるでしょう。中長期的な投資判断の参考になる内容です。