過去30日間でビットコイン価格が23.7%上昇する中、Bitfinexではレバレッジをかけたロングポジションが約18%減少し、80,387BTCから65,889BTCにまで縮小した。これは一見すると弱気の兆候にも見えるが、6月時点でのロング総額は68億ドルに上り、ショートはわずか2,500万ドルにとどまっており、依然として強い強気姿勢が見られる。

この減少は、4月中旬の価格上昇後に見られた利益確定の動きと考えられ、ポジションの健全な調整とも受け取れる。Bitfinexの低金利(年0.7%)に対し、先物市場では6.3%の年率プレミアムが発生しており、アービトラージの機会も影響していると考えられる。

加えて、ビットコインオプション市場では、弱気時に上昇する「デルタスキュー」が-6%となっており、投資家の心理が依然として強気であることを示している。これは価格が105,000ドルの抵抗線を突破できていないにもかかわらず、トレーダーが大きな懸念を抱いていないことを意味する。

さらに、5月1日から15日までに米国の現物ETFに24億ドルが流入しており、機関投資家の買い意欲が高いことも明らかである。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitfinex Bitcoin longs total $6.8B while shorts stand at $25M — Time for BTC to rally?」

コメント

レバレッジロングの減少が一部で懸念される一方で、ETFへの資金流入やオプション市場のデータを見る限り、機関投資家の強気姿勢は揺らいでいません。価格が節目で足踏みしているように見えても、根本的な需給バランスや投資家の心理は上向きであることがうかがえます。今後の価格上昇の可能性に期待が高まる局面です。