2025年5月19日、イーサリアム(ETH)の価格が前日比で4.5%以上下落し、2,380ドル前後まで急落した。この動きは暗号資産市場全体の売り圧力と連動しており、ビットコインや他の主要アルトコインも同様の下落を記録した。
特に、米格付け会社ムーディーズによる米国の信用格下げが、市場全体に「リスク回避」ムードをもたらした。長期金利の上昇により、投資家はリスク資産から資金を引き揚げる傾向を強めている。さらに、米連邦準備制度(FRB)が利下げに慎重な姿勢を示していることも、市場心理に影を落としている。
ETHの下落は、過去24時間で2億5,500万ドル相当のポジションが清算され、その78%がロングポジションだったことからも分かるように、強制売却による影響が大きい。特に2,400ドルと2,530ドルのサポートラインを割り込んだことが、さらなる下げ圧力を招いた。
一方で、多くのアナリストは現在の価格帯を「押し目買いの好機」と捉えており、2,330ドル〜2,250ドルの価格帯が次の注目ゾーンとされている。著名アナリストのマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏も「今の価格は割安」とコメントしており、再上昇への期待も根強い。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Why is Ethereum (ETH) price down today?」
コメント
イーサリアムの急落は驚きでしたが、市場全体の地合いやマクロ経済の影響が背景にあります。とはいえ、価格下落を好機と見る投資家も多く、今後の回復も視野に入れた戦略が重要です。長期的視点での資産形成を考えている方にとっては、冷静な判断が求められるタイミングかもしれません。