欧州発のネオバンク「Revolut」は、フランス市場における事業拡大に向け、10億ユーロ(約1,100億円)超の投資を発表した。これは、フランス・パリで開催された「Choose France」サミットにて発表されたものであり、今後3年間で200人以上の雇用創出と共に、EU向けの新たな本社をパリに設置する計画である。
加えて、Revolutはフランスの銀行規制機関である「健全性監督・解決機構(ACPR)」に対して銀行免許の取得申請を進めており、現地での正式な銀行業務展開を目指している。フランスはRevolutにとってEU域内最大の市場であり、すでに500万人以上の顧客を抱え、約300名のスタッフが現地で勤務している。
この成長は仮想通貨取引やローン、証券取引といった金融サービスの拡充と、モバイルファーストのUX設計によるものである。2024年の年次報告書によれば、同社の年間収益は約40億ドルに達し、従業員数は1万人を超えている。
また、Revolutはすでにイギリス、リトアニア、インドなど複数の地域で銀行・金融ライセンスを取得しており、EU内外での事業展開を加速させている。フランスでの銀行免許取得が実現すれば、同社の欧州市場における地位はさらに強固なものとなる見通しである。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Revolut eyes French license and $1.1B expansion amid EU growth」
コメント
Revolutは、急成長を続けるデジタル銀行として、フランス市場への本格進出を決断しました。EU本社をパリに設立し、10億ユーロを投じることで、サービスの拡充と地域密着型の展開が期待されます。すでに仮想通貨取引や投資機能を提供している同社は、銀行免許の取得によりさらなる信頼性を獲得する見込みです。これからフランスをはじめとする欧州市場で、金融の未来を形作る存在になる可能性があります。