ビットコイン(BTC)の価格が10万5,000ドル付近で推移する中、強気相場が続くのか、それとも終焉を迎えるのか、トレーダーやアナリストの見解が分かれている。

5月19日の米国市場オープン時にBTCは一時4%下落したものの、その後反発し、日中安値から2.5%上昇して10万4,500ドルを回復した。過去最高の週足終値を記録した直後の急落により、市場の楽観ムードはやや後退している。

人気アナリストのRekt Capital氏は、「現在の価格帯は健全な再テスト段階にあり、10万4,400ドルをサポートとして維持することが重要」と分析する。一方で、Daan Crypto Trades氏は、価格が過去1〜2週間の間、10万2,000〜10万6,000ドルのレンジ内で推移しており、いずれかの明確なブレイクアウトが次の動向を決定づけると指摘している。

オンチェーン分析会社Glassnodeは、10万6,600ドル付近において約3.1万BTCが保有されており、同水準が短期的な抵抗帯として意識されていると報告。現時点でその供給は移動しておらず、ホルダーの売却意欲は見られていない。

一方、弱気派のRoman氏は、週足での抵抗線拒否、弱気なダイバージェンスの形成、出来高の伴わない上昇、そしてストキャスティクスRSIの天井圏入りなどを根拠に「強気相場はほぼ終了」との見解を示した。

短期的には11万6,000ドルの上昇目標と9万ドル台への調整予測が混在する中、今後の価格推移には引き続き注視が必要である。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin bull market ‘almost over?’ Traders split over BTC price at $105K」

コメント

ビットコインが10万ドル台を推移する中で、今後の動向について専門家の見方が大きく割れています。新たな最高値更新を期待する声がある一方で、テクニカル指標をもとに「強気相場は終盤」と警戒を強める声も出ています。個人投資家としては、感情に左右されず冷静な判断が求められる局面です。今後の価格変動に備えて、リスク管理を徹底し、買い時や売り時を慎重に見極めていきましょう。