ビットコイン(BTC)は、5月19日時点で約102,000ドルのサポートを維持しつつ、過去最高値まで5%を切る水準にある。直前に170億円相当の証拠金ポジションが清算されるなど一時的な調整があったものの、先物市場や現物買いのデータからは、依然として強い上昇の余地があると見られる。

特に注目すべきは、ビットコイン1ヶ月先物の年率プレミアムが6%前後と安定しており、過度なレバレッジによる上昇ではない点である。中国国内でのUSDT価格もわずかにディスカウントされており、FOMO(取り残されることへの恐怖)による急騰ではない、持続的な上昇といえる。

一方で、米ムーディーズによる格下げや、日本の財政不安などマクロ経済の不透明感がビットコイン市場に影響を及ぼしている。特に米国債やS&P500との相関性が高い現状では、グローバル市場全体の動向が価格推移に大きく関係する。

それでも、スポット市場の強い需要、下値の堅さ、健全な先物指標の動きから、BTCは105,000ドルを超え、さらなる高値更新に向けて準備が整っていると評価できる。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin futures data aligns with BTC traders’ hope for new all-time highs」

コメント

ビットコインが過去最高値に迫る中で、先物市場の過熱感が見られない点は非常にポジティブな材料です。急騰よりも安定した上昇を好む投資家にとって、今のような健全な市場構造は安心感につながるのではないでしょうか。マクロ経済の影響にも注意を払いながら、今後の価格動向を冷静に見守っていくことが大切です。引き続きサポート水準の維持や、現物市場での動きに注目していきましょう。