スイス拠点の仮想通貨金融企業であるビットコイン・スイスは、アブダビ・グローバル・マーケット(ADGM)の金融サービス規制庁(FSRA)から「原則承認(IPA)」を取得した。これは同社にとって欧州連合(EU)外への初の進出となる重要な一歩である。
今回の承認は、ビットコイン・スイスの中東子会社「BTCS(Middle East)」を通じて行われたもので、今後、完全な金融サービスライセンスの取得に向けた前段階となる。ライセンス取得後には、暗号資産の取引やカストディ(保管)、暗号証券やデリバティブ商品の提供など、規制下での仮想通貨金融サービスの提供が可能になる。
グローバル拡張部門責任者でありBTCSの幹部であるセイダ・マイチェン氏は、「アブダビは中東で最も急成長している金融センターの一つであり、当社にとって極めて魅力的な市場だ」と語った。
中東地域は現在、多くの仮想通貨企業が注目する次世代のグローバル暗号資産ハブとして台頭しており、規制面での柔軟性とビジネス促進の姿勢が魅力とされている。CircleやStacks財団など他の主要プレイヤーも次々とアブダビへの展開を進めており、同地域の重要性は今後さらに高まると見られる。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Crypto.com secures EU license to launch crypto financial derivatives」
コメント
スイス発の大手仮想通貨企業ビットコイン・スイスが、アブダビでの事業展開に向けた第一歩を踏み出しました。中東は規制面での柔軟性があり、世界の仮想通貨市場における新たな成長エリアとして注目されています。日本からもこのような国際展開の動きを見ることで、今後の市場動向や投資チャンスのヒントが得られるかもしれません。仮想通貨の世界は常に変化しており、各国の規制動向をチェックすることが重要です。