ビットコインの時価総額が2.205兆ドルに達し、アマゾンの2.135兆ドルを超えたことで、暗号資産市場において象徴的な節目を迎えた。特にこの出来事が起きたのは「ビットコイン・ピザ・デー」(5月22日)であり、暗号通貨の歴史において注目すべき一日となった。
この急騰を受け、Obchakevich Researchの創設者アレックス・オブチャケビッチ氏は「アマゾンを超えたことで非クリプト層の関心が一気に高まった」と述べた。さらに、ブラックロックがバイナンスを抜き、サトシ・ナカモトに次ぐビットコイン保有量を誇る第2位の機関投資家となったことも、市場への信頼感を高める要因として挙げられている。
一方、OrdeezのCEOハッサン・カーン氏は「ビットコインは単なるヘッジ資産ではなく、基準通貨としての地位を確立しつつある」と語る。現在の仮想通貨市場の総時価総額は3.49兆ドルとされ、過去最高の3.71兆ドルに迫る水準となっている。
なお、5月21日にはビットコインETFへの資金流入が6億400万ドルに達し、デリバティブ市場でも高いオープンインタレストが確認されている。将来の価格見通しとして、オブチャケビッチ氏は「年内に15万ドル、そして最終的には20万ドルを目指す動きがある」と述べている。
※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin tops Amazon market cap on ‘Pizza Day’ as price sets new highs」
コメント
ビットコインの時価総額がアマゾンを超えたというニュースは、仮想通貨が単なる投機的資産からグローバルな資産クラスへと進化している証とも言えます。今後も機関投資家の参入が加速することで、市場全体がより安定し、信頼性も高まっていくでしょう。ただし、短期的な価格変動も依然として激しいため、投資の際は中長期的な視野とリスク管理が不可欠です。