ビットコイン(BTC)は2025年5月21日、Coinbase上で11万0788.98ドルという過去最高値を記録し、初めて11万ドルの大台を突破した。これは前日比3%の上昇によるものであり、年初来では17.5%、4月7日のトランプ米大統領による関税発動で7万5000ドルまで急落して以降は47%の上昇となっている。

この急騰は、米国の20年債の不調な入札による株式市場の混乱と相関しており、S&P500は30分で80ポイント下落し、ナスダックやダウも同様に値を下げた。一方でビットコインは週足チャートでも上昇基調を明確にしている。

オーストラリアのBTC Markets CEOキャロライン・ボウラー氏は「今回の価格上昇は過去の投機的なサイクルとは異なり、機関投資家によるインフラと規制の成熟が背景にある」と述べた。

Googleトレンドによると、一般ユーザーの検索関心は低下しており、暗号市場の弱気時と同様の水準にある。一方、5月22日時点のCrypto Fear & Greed Indexは「強欲」を示す72であり、投資家の心理はリスク選好に傾いている。

MHC Digital Groupのエドワード・キャロル氏は、今後数カ月で16万ドル、2030年には100万ドルに到達する可能性を示唆している。

また、暗号資産取引所Hyperliquidityでは、40倍のレバレッジをかけたジェームズ・ウィン氏のロングポジションが11億ドルを超え、オンチェーン史上最大の証拠金取引となった。含み益は2000万ドルに達し、ビットコインが10万3800ドルまで下落すれば清算される見込みである。

※本記事は、以下の記事をもとに翻訳・要約しています。
Cointelegraph「Bitcoin continues rally to surpass $110K for the first time」

コメント

ついにビットコインが11万ドルを突破し、暗号資産市場に再び注目が集まっています。今回は投機的なブームというより、機関投資家の本格的な参入が背景にあるのが特徴です。中長期的には16万ドル、さらには100万ドル到達という声もあり、今後の値動きが注目されます。とはいえ価格変動は激しく、レバレッジ取引のリスクにも注意が必要です。資産配分やリスク管理をしっかり意識したうえで、慎重な判断をおすすめします。